痴呆、悲しき恐ろしき病。訪問入浴の現場でも。
脳の回路が狂うと恐ろしい。
「私は、誰? 」「ここは、どこ?」
なら可愛らしいが、暴力的になると、家族も大変。
私達介護現場の入浴スタッフも対応に苦慮します。
噛み付いたり、引っ掻かれたり、ぶたれたり。
帰社したスタッフ傷だらけです。
青あざや、引っかき傷で!ご高齢の方でも、力はすごいんです!
今回の話は、80代の女性。
旦那さんと2人暮らし。娘がいるが、見た事は無い。
私たちの訪問入浴を約3年利用されています。
このご利用者は、伺うといつも悪態をついています。
私の事を「ババア、帰れ!」と怒鳴ります。
そして、誰彼構わずスタッフに向かって
「殺すのか〜〜!」と近所中に聞こえる声で暴れます。
認知症で半身不随なものだから
まず、言葉の攻撃がすごいんです。
入浴は、自分の裸を数人に見られ、着脱するのに体をさわってしまう。
その行為が、神経にさわるのでしょう。
動かせる左手で暴力をふるいます。
以前、作業に夢中になっているオペレーターの目の中に指を突っ込んで、
真っ赤に腫上がらせたことがありました。
かくいう私も、この方の暴力で顔に
傷跡が残ったことは一度だけではありません。
旦那さんは、入浴時には縁側に座って
外を眺めている。
諦めたように
「仕方がない・・・・」って言ってます。
そして、旦那さんにも暴力をふるってます。
病院で薬(安定剤)をもらっても、
吐き出してしまうそうです。
認知症の方の自宅での介護は、なかなか大変そうです。
ある時、若いオペレーターが骨折で包帯をしていた。
そしたら、そのおばあさん、
すご〜〜く優しい声で
「あんちゃん、どうしたの?その手」労ってました。
いつもは
「あんちくしょう」「こんちくしょう」
と悪態ばかりついていたので少しびっくりしました。
ああ、まだ優しい気持ちも残っているんだな・・・
もしかしたら、脳の回路が少しだけ狂って
本人自身、無意識下の苛立ちで暴力的になっているのかな?
そう感じた出来事でした。
【脳梗塞、老人性認知症の80代】
そしてこの話も引き続き、痴呆の話です。
(正確には、認知症ですね・・・)
私の時代ではずっと、痴呆と言ってました。
訪問入浴で伺う初期のことです。
娘さん2人が自宅で介護。
入浴中2人はそれぞれ隣の部屋で様子を伺う体制をとっていました。
最初は順調でしたがご利用者様の着物を
脱がせようとしたとたん、暴れだしました。
それでもなだめすかしてやっと浴槽に移動。
入浴させようとして、また暴れだ した。
「バカヤロー」「何するんだー」「殺す気かー」
だんだんひどくなっていった。
その暴れ具合をみて、
男性のオペレーターがとっさに
「あ〜〜、危ない、危ない!」
「危ないからやめましょう」
と提案した。
すると、隣の部屋にいた娘
「何するんですかー」と怒鳴り込んで来た。
男性のオペレーターが焦って発した声のトーンが
強い口調だったため、隣で聞こえた感じだと
自分の母親をなじっていると思ったんだそうです。
比較的近くにいた、もう1人の娘さんが
状況を分かっていたので、説明すると怒鳴った娘さん、
恐縮して「すみませんでした」と
あやまってくださいました。
そして私は、ご利用者様が宝塚が好きだとお聞きしたことを思い出し
知っている歌を唄いだしたんです。「すみれの花咲く頃」を。
まだ湯船でバシャバシャ暴れていたご利用者様、
お湯につかるという気持ちよさも相まってか、
だんだん静かになり、湯を楽しみだしました。
それに、私の唄も良かったからかな?
目を細めて気持ち良さそうにしていたので・・・
入浴後、娘さんとすこし雑談。
ボケない頃の母は、とても優しく上品な方だったとの事。
娘にと って、今の現実は悲しい姿みたいです。
帰る時、ご利用者様たどたどしい声で
「あーがとーござーました」
と言って、手を振っていただいたときには
なんか、やりがいとともにそれ以上の「何か」
例えるなら「神聖な気持ち」にさせていただきました。
前回も書きましたが高齢者は人前で裸になることに
抵抗があるようです。昔の人は羞恥心が強いのでしょう。
私どもは入浴中、なるべくタオルで体を隠すようにしてます。
認知症の方は、そのような気配りより
脱ぐという行為に強烈な反応・抵抗をするのかもしれません。
羞恥心って何?って言う感じの今の若い子が年取ったら
「はいどうぞ〜〜」かもしれませんね。
「私は、誰? 」「ここは、どこ?」
なら可愛らしいが、暴力的になると、家族も大変。
私達介護現場の入浴スタッフも対応に苦慮します。
噛み付いたり、引っ掻かれたり、ぶたれたり。
帰社したスタッフ傷だらけです。
青あざや、引っかき傷で!ご高齢の方でも、力はすごいんです!
今回の話は、80代の女性。
旦那さんと2人暮らし。娘がいるが、見た事は無い。
私たちの訪問入浴を約3年利用されています。
このご利用者は、伺うといつも悪態をついています。
私の事を「ババア、帰れ!」と怒鳴ります。
そして、誰彼構わずスタッフに向かって
「殺すのか〜〜!」と近所中に聞こえる声で暴れます。
認知症で半身不随なものだから
まず、言葉の攻撃がすごいんです。
入浴は、自分の裸を数人に見られ、着脱するのに体をさわってしまう。
その行為が、神経にさわるのでしょう。
動かせる左手で暴力をふるいます。
以前、作業に夢中になっているオペレーターの目の中に指を突っ込んで、
真っ赤に腫上がらせたことがありました。
かくいう私も、この方の暴力で顔に
傷跡が残ったことは一度だけではありません。
旦那さんは、入浴時には縁側に座って
外を眺めている。
諦めたように
「仕方がない・・・・」って言ってます。
そして、旦那さんにも暴力をふるってます。
病院で薬(安定剤)をもらっても、
吐き出してしまうそうです。
認知症の方の自宅での介護は、なかなか大変そうです。
ある時、若いオペレーターが骨折で包帯をしていた。
そしたら、そのおばあさん、
すご〜〜く優しい声で
「あんちゃん、どうしたの?その手」労ってました。
いつもは
「あんちくしょう」「こんちくしょう」
と悪態ばかりついていたので少しびっくりしました。
ああ、まだ優しい気持ちも残っているんだな・・・
もしかしたら、脳の回路が少しだけ狂って
本人自身、無意識下の苛立ちで暴力的になっているのかな?
そう感じた出来事でした。
【脳梗塞、老人性認知症の80代】
そしてこの話も引き続き、痴呆の話です。
(正確には、認知症ですね・・・)
私の時代ではずっと、痴呆と言ってました。
訪問入浴で伺う初期のことです。
娘さん2人が自宅で介護。
入浴中2人はそれぞれ隣の部屋で様子を伺う体制をとっていました。
最初は順調でしたがご利用者様の着物を
脱がせようとしたとたん、暴れだしました。
それでもなだめすかしてやっと浴槽に移動。
入浴させようとして、また暴れだ した。
「バカヤロー」「何するんだー」「殺す気かー」
だんだんひどくなっていった。
その暴れ具合をみて、
男性のオペレーターがとっさに
「あ〜〜、危ない、危ない!」
「危ないからやめましょう」
と提案した。
すると、隣の部屋にいた娘
「何するんですかー」と怒鳴り込んで来た。
男性のオペレーターが焦って発した声のトーンが
強い口調だったため、隣で聞こえた感じだと
自分の母親をなじっていると思ったんだそうです。
比較的近くにいた、もう1人の娘さんが
状況を分かっていたので、説明すると怒鳴った娘さん、
恐縮して「すみませんでした」と
あやまってくださいました。
そして私は、ご利用者様が宝塚が好きだとお聞きしたことを思い出し
知っている歌を唄いだしたんです。「すみれの花咲く頃」を。
まだ湯船でバシャバシャ暴れていたご利用者様、
お湯につかるという気持ちよさも相まってか、
だんだん静かになり、湯を楽しみだしました。
それに、私の唄も良かったからかな?
目を細めて気持ち良さそうにしていたので・・・
入浴後、娘さんとすこし雑談。
ボケない頃の母は、とても優しく上品な方だったとの事。
娘にと って、今の現実は悲しい姿みたいです。
帰る時、ご利用者様たどたどしい声で
「あーがとーござーました」
と言って、手を振っていただいたときには
なんか、やりがいとともにそれ以上の「何か」
例えるなら「神聖な気持ち」にさせていただきました。
前回も書きましたが高齢者は人前で裸になることに
抵抗があるようです。昔の人は羞恥心が強いのでしょう。
私どもは入浴中、なるべくタオルで体を隠すようにしてます。
認知症の方は、そのような気配りより
脱ぐという行為に強烈な反応・抵抗をするのかもしれません。
羞恥心って何?って言う感じの今の若い子が年取ったら
「はいどうぞ〜〜」かもしれませんね。